お子さんの検診をしていると、保護者の方からよく質問を受けます。
「仕上げ磨きはいつまで必要ですか?」
仕上げ磨きは、少なくとも小学校3~4年生までは必要です。
手先の細かい作業ができるようになるのは、10歳くらいだといわれています。
学校で調理実習や裁縫が始まるのも小学校高学年ですよね。
歯磨きも同じです。手を使って細かく磨く必要があるので、10歳くらいまでは自分では磨けてないと思ってあげてください。
この時期までは、大人の歯への生え変わりがあるため、
お口の中には、子どもの歯とおとなの歯が混在しています。
歯も磨きにくく、むし歯になりやすいころです。
子どもの歯がグラグラしているのにも関わらず、
抜けないままおとなの歯が生えてくることは、よくあります。
このような状態では歯磨きが難しく、大人ががきちんと仕上げ磨きをしてあげないと、
むし歯だけでなく、歯肉炎を起こす場合もあります。
しかも、生えたばかりのおとなの歯はまだ未完成で弱く、むし歯になりやすいため、
お子さん一人で上手に磨けているように見えても、仕上げ磨きや仕上げチェックは必要不可欠なのです。
生えたての永久歯はむし歯になりやすいですが、フッ素の取り込みが非常によいので、この時期にフッ素を塗ることも大切です。
毎日仕上げ磨きは面倒かもしれませんが、頑張ってお子さんの歯を守りましょう。
「どうやって仕上げ磨きをしたらいいのかわからない。」という保護者の方には、ご指導いたします。